Alma Materは国立附属高校合格率90%
そんなAlma Materが今回、共学進学校全国No.1筑波大学附属高校の傾向と対策について、科目ごとにお伝えしていきます。
形式:長文読解2題、リスニング1題、和文英訳1題
制限時間:50分
まず、和訳英文については会話文=口語文を英訳するため、日本語に引っ張られず、英語の文構造を意識して作る必要がある。口語の日本語をそのまま英訳するのではなく、英語のSVOCという基本的な文の要素を考え、英語での視点を持った上で英作文をすることが大切である。
また、英作文の際には熟語の知識が求められるので、難関高校受験で必要な熟語は必ず全て覚えるようにしよう。別途対策プリントをもらってもいいが、効率が悪いため英単語帳を勉強するときに同時に学習することが好ましい。
次に長文について、物語文が2題出題される。同じ偏差値帯の学校と比べると比較的読みやすい物語文の内容ではあるが、時間の割りには文章量が多いので時間配分には気をつけよう。(時間配分の詳しい話は合否に大きく影響するため、一般公開はしません。)
問題としては内容把握・指示語・語句整序など記述式が多いが、しっかり内容を把握していれば解ける問題が多い。そのため、普段の勉強から指示語や代名詞が出てきたら、本文中の何を・誰を指しているのか、しっかり確認しながら読んで内容を追っていくことが必要である。
形式:大問5題
制限時間:50分
中学数学全般の基礎知識を応用させる能力、思考力が求められている。特に、日常的な事象をテーマにし、それを数学的に処理する大問が出題されることがあるが、そこから日常と数学をどう繋げるかを考える能力を持っている生徒を求めているということが考えられる。
しかし、難易度は非常に高いがどれも良問ばかりである。大抵の問題は前の設問を次の設問で使う誘導形式がとられているので、その誘導に素直にのって問題を時進めることが大切である。
また、近年は大学入試改革の影響を受けて記述式の問題も出題されるようになってきたので、相手に伝わるように記述する能力も求められるようになった。これには普段の問題集から自分の考えを相手に伝わるように記述する練習をすることで対策できる。そのときに、書いて放置するのではなく、塾の先生に添削してもらおう。
このように相手に伝わる答案を記述することには、筑附の数学を解く上でのメリットがもう1つある。記述式の答案で相手に伝わるように書くときは図や表などを用いて説明しようとするが、筑波大学附属高校の問題は、思考過程で図や表を用いる問題が多い。そのため、普段からどんな問題(図形の問題のみならず、文章題など)でも図や表で表そうとする姿勢が、問題を解くときの図や表を描こうという姿勢に繋がるのである。
例えば、2020年の大問5つのうちの1つである確率の問題は表を描けば、ケアレスミスも減らすことができ、何も迷うことなく5分で完答することができる。(具体的にどのような表を描くべきかは塾の先生に確認しよう。)問題を正確に早く解くためにも、図や表は日々の勉強からしっかり意識しよう。
大問構成:2題
制限時間:50分
満点60点
過去10年間、論説文1題、物語文1題の出題が続いている。(著作権の問題で公開されていない問題は除く)問題に関しては、記述問題・選択問題をバランスよく出題している。
まずは記述問題について。記述問題の傾向としては、字数に制限がないものが多いということ。2020年度の問題を見てみると、記述問題が5問出題されているが、そのうち字数無制限のものが3問。字数無制限の問題の難しさは、字数を理由にした要素の取捨選択ができないことだ。字数無制限の記述においても、書くべき要素を書けるようにするためには、普段からなぜその要素が必要か?と考えながら模範解答を見ること。
物語文本文、論説文本文はあまり昔の時代のものなども出題されず、比較的読みやすい現代の文章が多い。これは普段の問題集が身についていれば得点できるだろう。
文学史や古文の出題もないので、筑波の国語は普段のワークを身につく解き方で解くことを最重視して勉強しよう。身につく解き方がわからない人は、積極的に塾の先生に相談するように。
大問構成:8題(過去5年間)
制限時間:50分
満点60点
過去5年間、大問8つの構成が続いている。
過去10年間中8年で、作図問題が一題ずつ出ていることが大きな傾向といえるだろう。グラフの作図がメインで、光の道筋の作図なども出題されている。
グラフの作図に関しては、問題文で与えられた情報だけで作図できるわけではない。みなさんのイメージだと、実験データを集めた表をグラフに落とし込むイメージだろうが、筑波の作図問題では知識が前提として求められる。例えば2020年度の問題を見てみよう。恒温動物の外気気温と体温の関係のグラフが与えられ、変温動物の外気気温と体温の関係を書き込む問題だ。この問題を解くためには、変温動物とは何か、恒温動物とは何かだけでなく、普段から生物はどの気温の範囲で生存するのかを考えていないと正解できない。グラフの値域が確定できないからだ。この問題からわかるように、筑波が求めているのは普段から現実に基づいた思考で勉強していること。理科をただ机上の勉強(単語の暗記)としている人は、細かい部分(今回だと体温のグラフの値の範囲)などで失点してしまう。そして、普段から図と一緒に勉強することも必須。恒温動物と変温動物の外気と体温の関係のグラフは、教科書に載っている。グラフや図を普段の勉強からスルーしていると、試験時間内に一から自分で考えなければならない。また、図と一緒に勉強すると自分の中で印象付け安いので、一石二鳥だ。図と一緒に勉強することは、どんな学年でも今すぐに始められるので、まずは図と結びつけて勉強する習慣をつけよう。
形式:地理・歴史・公民それぞれの分野ごとに大問が2つ
制限時間:50分
筑波大学附属高校の社会は、中学の教科書では対応しきれない癖のある問題が多い。実際、地理・歴史・公民どの分野をとっても、初見の史料を読み取り、そこから思考して答えに辿り着く問題が多い。例えば2020年の歴史の問題では「1920年の国勢調査宣伝歌謡集」が史料として出題され、そこから当時の国勢調査についての正誤を問う問題が出題された。このような問題は普通の高校受験用の問題集で対策することは不可能である。
そのため、次の2つのどちらかで対策するべきである。
①塾の先生に筑波大学附属高校の社会の過去問を調べてもらい、出てくる可能性が高そうな資料やテーマを事前に把握しておくこと
②高校入試で実際に出題された過去問をもとにしたオリジナルテキストを塾からもらう
①は塾の先生にしっかりお願いして、対策プリントを作ってもらい、それでテーマや資料を事前に把握しておくことで、周りの受験と差をつけた状態で本番に臨むことができる。
②は国立附属高校など、社会の勉強が中学の教科書で収まってくれない学校を志望する生徒に対しては、別途オリジナル教材が渡されていると思うが、それがきちんと過去の入試問題のデータに基づいているものか確認しよう。通常の問題集の表紙だけを取り替えてオリジナルテキストと称していることもあるため、しっかり確認しないと勉強しても意味がなくなってしまうので気をつけよう。
初見の資料をもとに答える問題が多いが、その問題を解くカギとなるのは、やはり普段の勉強の知識である。中学で習う知識は100%身についていることが前提で、その知識を初見の資料や問題でどう応用させるかという思考力が問われている。そのため、先ほど述べたオリジナルテキストや対策の前に、まずは日頃の勉強から一度学んだ知識は必ず身につくようにしよう。
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東京メトロ有楽町線江戸川橋駅より徒歩1分です。
文京区・新宿区・豊島区・千代田区を中心に、バスや電車を利用される方が多いです。
*駅からお越しの方
東京メトロ江戸川橋駅4番出口より徒歩約1分。
*入口案内
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エレベーターで4Fまでお上がりください。
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