大問5つ構成、内訳としては
①漢字の読み
②漢字の書き
③小説・物語の読解
④論説文の読解
⑤古典(古文、漢文、和歌など)の読解
である。この傾向は過去10年程度続いているものであり、幅広い文章から出題がされている。
国語で合格点を取るためにまず欠かせないのが①②の得点だ。漢字の読み書きで20点もの配点がある。漢字で点数を落とさないよう、確実にここで20点得点できるよう漢字の勉強はなるべく低学年のうちから行っておくと合格に近づく。
そして小説の読解。こちらは、小説や物語とひとくくりにできるものの、普通の小説とは違う一風変わった小説も出題されている。例えば、2020年度では小説の時代設定が江戸時代である。こちらの文から心情を読み取るには、その時代の時代背景を知っている必要があるだろう。従って、社会の勉強もただ知識を覚えるだけでなくその時代の生活や文化にも注目して取り組むべきだ。
論説文の読解の中では、近年、文章全体を内容で分ける問題が頻出だ。こちらを正解するためには、普段取り組んでいる問題集などを意味段落(内容によって文章を分けること)に分ける練習をしておくことで、確実な得点ができる。意味段落分けをしたことがない、意味段落の分け方がわからないという方は、塾の先生などに質問して早めに文章の流れをつかむ練習をしよう。そして、論説文の最後には200字作文の出題が待っている。戸山高校など難関高校は制限時間に対しての文章量がとても多く、スピード感は求められる。作文も、5~7分で書き上げることが求められる。型は決まっているので、たくさん作文演習を積んで本番手が止まらず書けるように準備しておこう。はじめは10分をめどに練習し、限りなく5分で書けるよう意識しよう。入試本番の作文での失点は、完全に練習不足、準備不足といえる。作文を書き、塾の先生などに毎回添削に出し、満点回答になるまで書き直しをするサイクルを作れたら、後はひたすら練習だ。
古典の読解は、現代語訳などが毎回つくため、フルで古典を読まなければいけないわけではない。従って古典の対策をガッツリしなくても読みやすいものになっている。だからこそ大問5番での失点は無くしていきたい。問題数も他の大問と比較すると少ないので、普段の練習方法次第では短時間で満点を取ることが可能な大問である。
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