慶應義塾志木高等学校

入試の傾向と対策

 

AlmaMaterは早慶合格率100%

 (うち1名は早稲田佐賀のみ合格)

 

そんなAlmaMaterが今回、慶應志木高校の傾向と対策を科目ごとにお伝えします。

 

慶應志木 英語

 〜傾向と対策のお話の前に〜

2018年度入試で形式が大きく変わり、試験後の会場から悲鳴が聞こえたという話が記憶に新しい学校です。しかし、形式が変わったといえど、問題を見れば慶應志木が求める「英語力」は何も変わっていないことが分かります。悲鳴を上げた受験生は慶應志木の求める「英語力」を鍛えていたのではなく、塾の方針に従って慶應志木の過去問をひたすら解き、ただ慶應志木の形式に慣れていただけだと考えられます。そのため、これを読んでいる皆さんには形式と傾向は違うということを理解した上で、慶應志木の求める「英語力」について知っていただきたいと思います。

 

形式:大問5〜7題ほどで年によって変わる

制限時間:60分

 

長文読解が2・3題と文法問題も2・3ほど出題されている。

まずは長文読解の問題について、物語文の場面・人物を追うことが大事である。例えば、2020年の物語文は企業の巨悪に巻き込まれた男性が行方不明になった後に警察に語ったことという設定である。特殊な状況であり、さらにそれを英文で読むので難しいと感じられる受験生が多いと思われる。慶應志木はこのような特殊な状況の物語文を他の難関高校に比べて多く出す傾向にある。つまり、他校に比べて状況を正しく理解する力がより求められていると考えられる。これに対応するには、普段の問題集から①場面②人物が置かれている状況を常にイメージしながら物語を読み進めていく必要がある。頭の中で整理しきれない場合は、1段落を読み終わるごとにこの2点をノートにまとめてみるのも良い。そうすることによって、特殊な状況が描かれた文章でも状況と人物が混乱することなく読み進めていける。

次に文法問題について、出題形式はさまざまだが、慣用句・イディオムが7年以上連続して出題されている。これに対応するには、単語帳や辞書で単語の意味のみを調べて満足してはいけない。辞書や英単語帳で単語を調べると、その単語を用いた慣用句やイディオムが載っているので、それを例文とセットで覚えよう。もし、使い方やイディオム・慣用句が載っていないものを使っているなら、それは買い換えるか、塾の先生に高校受験で頻出のイディオムや慣用句をまとめたプリントをもらうのが良い。

 

慶應志木 数学

近日公開予定です。

 

 

慶應志木 国語

近年、大問2つというシンプルな構成が続いている。主に小説、論説の読解という出題は7年ほど継続されている。

 まず漢字についてだが、慶應志木は全体的に漢字の出題のレベルは高く、中には漢検1級、準1級からの出題もある。慶應志木で漢字での失点を免れたいのであれば、早い学年のうちから漢字を計画的に学習し、受験までに準1級、1級を習得しておくべきだ。

 読解に関して、2018年度、2017年度では本文を読み取って状況を図に表す、という他に類を見ない問題が出題されている。言葉を何となく読んでいないか、本当にその場面を想像して読めているか、そのような意図だろう。慶應志木からの、“何となく”の読みは通用しない、というメッセージが感じられる出題だ。

 また、本文の内容に関しても、小説は皆さんが読むような楽しいものではない。時代設定が少し昔のものの出題が多いので、時代背景やそのときの生活様式をあらかじめ知っておかなければ読みづらく心情も想像できない。2020年度の小説は、戦争から帰ってきた男性が題材の文章だった。皆さんとは生きている時代も違うし、経験してきたことも違うので、彼の感情を想像することは難しいだろう。

 

 そして、5070字のボリュームの記述の出題も安定してされている。模試の記述では毎回失点してしまう人、記述に苦手意識のある人は、減点されない記述が書けるよう入試まで沢山記述問題を積み重ねよう。記述問題は、○×をつけるだけじゃなく満点回答が書けるようになるまで塾の先生に添削してもらい、書き直しを続けよう。