学芸大学附属高校

入試の傾向と対策

 

Alma Materは国立附属高校合格率90%

 

そんなAlma Materが今回、偏差値75の学芸大学附属高校の傾向と対策について、科目ごとにお伝えしていきます。

 

学芸大学附属高校 英語

形式:リスニング1題、長文読解3題

制限時間:50分

 

学芸大学附属高校の英語のポイントは大きく分けて2つある。

①文章の並び替え

②英文解釈(〇〇とは何が言いたいのかという問題)

まず①の文章の並び替えについて、これは他の難関高校であまり見かけない問題になる。長文の一部分がまるまる抜け落ち、そこに入る文章を並び替えるという問題である。この問題を解くにおいて、文章全体の把握能力が必須となる。長文を読みその前後関係から、まず空欄に入る内容を大体でいいから考えることから始めよう。そして次に注意するべきなのは、並び替えの文章中にある接続詞と指示語と代名詞である。文脈を追うことも大切ではあるが、それより前に指示語や代名詞が何を指しているかを明らかにすれば、文の前後関係が確定するし、文脈といったあいまいな根拠ではなく、明確な根拠となるため、ミスが起きづらくなる。このような問題に対応するには、普段の勉強から指示語や代名詞が出てきたら、それが何を指しているのかを明確にすること、接続詞の意味を理解し、前後の文がどのような関係になっているのかを常に確認することが大切である。

次に②の英文解釈について、こちらも他の難関高校ではなかなか見かけない問題である。例えば、平成29年の問題で「let’s take care of that」が言わんとしていることは何かと問われる問題が出題された。この問題を解くためにはまずthatが指す内容を明らかにする必要がある。(①の勉強法と同様、普段から代名詞が指す内容を意識して勉強しよう。)そして次に会話の流れとtake care ofの意味を考える。すると、take care ofは「世話をする」という本来の意味から「対応をする」という意味でも捉えることができ、そこに前後の文脈の要素も考慮して答えると正解にたどり着くという問題になっている。このような問題に対応するためには、常に文章の内容を把握することが必要である。そのためには、頭の中で英文の場面をイメージしながら読み進めていくとよい。場面をイメージすることによって、物語の自然な文脈をとらえることができ、選択肢に惑わされにくくなる。また、熟語の細かい意味もしっかり押さえておくことが必要になる。単語帳に熟語の意味が1つしか載っていない場合は、念のため英和辞典でも他の意味がないか調べておこう。

 

学芸大学附属高校 数学

形式:大問5題(うち1題が小問集合)

制限時間:50

 

小問集合が1題、ほかの4題は図形や関数の問題がほとんどである。小問集合は計算などが複雑なものもあるが、オーソドックスな問題なので、普段の難関高校向けの問題集が身につくように丁寧に勉強できていれば、得点できる。

二次関数のグラフと平面図形は頻出のため、必ず押さえておきたい問題である。ただし、当然ながら普段の問題集だけでは対応しきれないレベルの思考力・応用力を求められる。

 

平面図形については、必ず図を描いて考えるようにしよう。図形が複雑で難易度が高いため、問題用紙の図を使ってしまいがちだが、問題文の図は使わず、必ず問題文の冒頭から最後まで読んで自力で問題文の条件にあった過不足のない図を描くことが大切である。また、平面図形の図を描くときは、各問題で面積や辺の長さが分かったら、その都度図の情報を更新するようにしよう。「面積が分かっているから、この辺の長さが求まる」であったり、反対に「辺の長さが分かったから、ここの面積が分かる」であったり、1つの情報を更新するだけでどんどん情報が増えていくことがある。そのため、必ず自分で図を描いてそこに情報量を足していくということを徹底しよう。

 

学芸大学附属高校 国語

近日公開予定です。お楽しみに!

 

学芸大学附属高校 理科

近日公開予定です。お楽しみに!

 

学芸大学附属高校 社会

形式:大問6題(地理・歴史・公民2題ずつ)

制限時間:50分

 

まず形式について、選択問題が大半を占めているが、近年大学入試改革の影響を受けてか、人物名や用語の記述式問題の出題が増えてきている。

地理や歴史では、資料やグラフ、統計の読み取りなど、分析力や思考力を求められる問題が多い。これらに対応するには、まずは基礎知識を完璧にする必要がある。その際にただ単語を覚えるのではなく、出来事の背景や流れもセットで覚えておく必要がある。

例えば、地理の場合、アフリカ州のモノカルチャー経済を学んだ時に

①背景:欧米の植民地であったことにより、プランテーションが行なわれていた

②流れ:今現在、工業化が進みモノカルチャー経済から脱している国もあるが、まだまだ1つの産物に頼っている国も多い

などといった感じで、用語とその中身だけを覚えるのではなく、常に背景と流れを意識しよう。この①から欧米のアジア進出を再度確認しなおしてもよい。

このように常にいろいろな事柄と関連付けて覚えていくと、基礎知識は記憶に残りやすくなる。これにさらに資料を読み取る応用力を付けていく必要があるが、地理も歴史も1度は見たことがあるような資料(地理なら雨温図、歴史なら東方見聞録の史料などが出題されている)が多いので、問題集で出てきた資料も必ずすべてに目を通して覚えるようにしよう。

次に公民について、時事問題や世界情勢が良く出題される。外国の政治や経済についてもよく聞かれる。また、その年に話題になった時事問題や話題になった国の情勢はしっかり押さえておくようにしよう。